Good clash. /異質の衝突
出会いを、具体的な連携へ。産官学・国内外のディープテックが交わる、完全招待制のカンファレンス
TECHNIUM Global Conferenceは、2025年より開催している完全招待制のディープテック・カンファレンス。研究者、起業家、事業会社、投資家、政策関係者など、ディープテック領域のエコシステムの構築を目指す国内外のキーパーソンが一堂に会する、国内最大級のプラットフォームである。
本カンファレンスの特徴は、偶発的な交流にとどまらず、具体的な連携や検討につながる質の高い出会いを設計している点にある。開催前から参加者同士のコミュニケーションとマッチングを促進し、会期中により密度の高い議論が生まれる環境を整えることで、分野を越えた接点がその先の取り組みへと発展する機会を創出する。


Issue
コミュニティが持続する器づくり
TECHNIUM Global Conference 2025は、2,000名規模の招待客と500件以上の最先端の研究シーズが一堂に会し、事前マッチングと当日の交流を通じて面談ブース予約率90%超という高い実行率を記録した。マッチング率はスタートアップ関連の他イベント比で4倍以上(実行委員会調べ)。開催半年後のアンケートでは約4割が協業やPoC、採用、資金調達などの具体的な検討につながったと回答しており、当日限りで終わらない対話が実際の連携へと発展している。
実行委員会が見据えるのは、この熱量を一過性のイベントで終わらせず、363日間もつながり続けるディープテック・コミュニティの形成だ。2度目となる2026年は、出会いの「数」だけでなく「質」を高めるべく、マッチング機能を前年比1.5倍規模に拡充し、開催前から参加者同士の交流を促進。出会いだけではなく、対話を具体的な次のアクションへとつなげる設計に力点が置かれている。
プロジェクト全体のデザイン刷新を担当したKonelは、こうした複数年にわたって育っていくプラットフォームとしての姿を、単年の告知物としてではなく、毎年繰り返し使われても摩耗しないアイデンティティと、それを支えるアートディレクションに落とし込んだ。

Creation
「衝突」から生まれる、一貫した世界観
Konelは、ロゴ・シンボルマークのリニューアルを起点に、公式Webサイトの設計・制作、会場装飾デザインまでを一貫して手がけた。
ロゴは、TECHNIUM Global Conferenceが新たなタグラインとして掲げる「Good clash.(異質の衝突)」をコンセプトに設計。緩やかな湾曲を与えたタイポグラフィーの上下には、研究者・企業・技術・思想など、それぞれが内包する可能性を大きな球体として捉えた造形を隠し、異なる可能性同士が引き寄せられて衝突し、新たな価値が生まれる瞬間の「光」や「エネルギー」のイメージをシルエットへと昇華させた。グラフィックに有機的な揺らぎと張力を持たせることで、知性の先進性だけでなく、異質なもの同士が交わることで生まれる創発性やダイナミズムを象徴するデザインとした。
さらにこの湾曲そのものが、ディープテックスタートアップ・エコシステムの循環を加速させることを目指す国内外のキーパーソンが集う「Co-creation Platform」としての、場やフィールドの形をも表している。多様な立場の人々がこの湾曲した地平に立ち、行き交いながら出会っていく——そんな情景が、ロゴの造形そのものに重ねられている。
このロゴが体現する「衝突から価値が生まれる」という世界観を、Webサイトの情報設計や会場のサイン計画にまで一貫して延伸。Webサイトでは、完全招待制というカンファレンスの性格を踏まえ、抑制を効かせた密やかなムードをディレクションの軸に据えた。



